タクシーのドライブレコーダー搭載について
タクシーのドライブレコーダー搭載について
昨今、あおり運転や危険運転、さらには乗客からの暴行や強盗のニュースもあり、
車内にドライブレコーダーを搭載することが増えている。
今回はドライブレコーダーに焦点を当てていこうと思う。
タクシーでも普及しつつあるドライブレコーダー
ドライブレコーダーの歴史はまだ浅く、スーパーオートバックスなどのカー用品店を展開する
オートバックスセブンによれば、同社が店頭で「ドライブレコーダー」の取り扱いを始めたのは2005年12月からになる。
それをスタートと考えれば、市販用「ドライブレコーダー」はまだ15年程の歴史しかない。
タクシー業界では現段階ではドライブレコーダーを搭載することは義務付けられてはいないが、
国土交通省からの補助金もあり、搭載台数は増えてきている。
タクシーのドライブレコーダー映像の取り扱い
タクシーは公共の交通機関ということもあり、多く人は
「タクシー会社ではドライブレコーダーの映像はどうしているの?」
と気になるところだろう。
動画記録方法は様々だが、例えばSDカードの場合PCに移したり、容量がいっぱいになっても
新しいSDカードを差し込めばまた新たに映像を保存することが可能だ。
保存された映像に関しては基本的に社外秘になる。
以前、タクシー会社がドライブレコーダーの映像を報道機関に提供していたことが話題となっていたが、
第3者に映像を提供するときは、警察などの捜査機関からの公的な文書で申し込みを受けた場合のみとなっている。
捜査機関にも映像をコピーして渡すのではなく、タクシー会社に来てもらって、
映像を確認してもらうという風にしているところが多いと思う。
タクシードライバーですら、映像の視聴やコピーはできない仕組みになっていて、個人情報の流出を防止している。
ドライブレコーダーの進化
最近ではドライブレコーダーも進化しており、AIを搭載したドライブレコーダーが出てきた。
そんな中、にわかに話題となっているのは米スタートアップのナウト社が開発したドライブレコーダー「ナウト」だ。
バックミラー横に取り付けられた「ナウト」に、車内側にもドライバーの行動を監視するカメラが搭載されている。
運転中にカーナビやスマホの操作などでわき見をすると、ドライバーの目や体の動きからAIが検知して即時に警告する仕組み。
安全確認のためにサイドミラーや後方を確認する行動については、わき見運転と区別して警告しない。
一方、居眠り運転を見抜き、警告音を鳴らすことが出来る。
最後に
ドライブレコーダーはタクシードライバーの身を守るためであったり、
事故の記録や乗客への態度などの資料として使われている。
車内カメラによる個人情報流出の疑念もあったが、タクシー会社では社外秘にしているので
次に乗る時はカメラの視線に怯えなくても済むだろう。
この先、全てのタクシーにドライブレコーダーが搭載されれば、ドライバーと乗客どちらの身も守られ、
安心・安全にタクシーを利用できる社会になることが期待できるだろう。