気づいてました?タクシーのサイドミラーの位置について
【気づいてました?】タクシーのサイドミラーの位置について
皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さんが毎日見ているものはなんでしょうか?
毎日必ず見るものは少なからずあると思いますが、自動車もそのひとつですよね。
もはや、街中に出ると必ず目に入ってくると言っても過言でないと思います。
そんな毎日見る自動車の中に、1台くらいはタクシーを見かけるのではないでしょうか?
さて、今回はそんなタクシーを見かける割には意外に気にされていないサイドミラーの話をします。
サイドミラーとは
サイドミラーとは車の運転手が側方、後方を確認するときに使用するミラーのことです。
自動車への設置が義務付けられている装備のひとつになります。
サイドミラーには「ドアミラー」と「フェンダーミラー」の2種類が存在します。
それぞれの特徴をご紹介します。
ドアミラー
ドアミラーは前席ドアに取り付けられているサイドミラーです。
これは世界的にも主流なタイプのサイドミラーです。
特徴としては、後述するフェンダーミラーと比べて距離感覚がつかみやすい点や
手動式の場合でも車内から簡単に角度調整を行えることが利点とされています。
フェンダーミラー
フェンダーミラーはボンネットの前方左右の端に取り付けられています。
前輪周辺を覆うパネル(フェンダーパネル)の上部に設置することから、フェンダーミラーと名付けられました。
特徴としては、ドアミラーと比べて設置位置が前方であり、
ドライバーは運転中に視線の移動が少なくなります。そのため長時間運転時の疲労が少ないとされています。
一方で、ミラーに映る情報量がドアミラーと比べて少なることや、小さく見えることがデメリットとされています。
余談ですが、1950年代の日本ではドアミラーが危険であるとして、フェンダーミラーのみが許可されていました。
タクシーはドアミラー?フェンダーミラー?
さてここで一般的なタクシーを思い浮かべてください。
タクシーに付いているのはドアミラーでしょうか?
それともフェンダーミラーでしょうか?
答えはフェンダーミラーです。
皆さん当たりましたでしょうか。
タクシーはフェンダーミラーが主流
1983年にドアミラーに関する規制が撤廃され、日本でもドアミラーの車が徐々に普及し始めてきました。
それに伴い、フェンダーミラーは急速に減少してきました。
世界的にはマイナーであり、デザインでも受けが悪く、なおかつ製造コストもかかるため
ドアミラーを採用することが一般的になってきたのです。
そして2020年現在でフェンダーミラーを採用しているのは、
販売されている日本の車種ではトヨタのジャパンタクシーのみとなっています。
しかし、世界的にドアミラーが主流になっている自動車業界の中で、
日本のタクシー営業用セダンは長年フェンダーミラーを採用してきました。
タクシードライバーからの人気も根強く、
とある大手タクシー会社では所有しているタクシー車両の約9割がフェンダーミラータイプの車両であるとされています。
タクシーにフェンダーミラーが多い理由
さて、なぜタクシー車両にはフェンダーミラーが多いのでしょうか。それには3つ理由があります。
1つ目は真横に設置しているドアミラーと比べ、フェンダーミラーは前方に設置されているので運転中に視界に入りやすく、安全に運転できるということです。
2つ目は前方の端についていることで車幅の目安にもなり、車両とすれ違う際や細い路地を走行する時などに車体感覚がつかみやすいとされています。
そして3つ目。これは私がタクシー会社に行った際、運行管理の方に聞いた話なのですが、
ドアミラーの場合、助手席にお客さんが乗車した際、お客さんの体が視界の妨げになることもあって非常に危ないということでした。
また、中にはドライバーさんが助手席側のドアミラーを確認するときに
助手席に座ったお客さんが「自分のことをみているのでは」と気にされる方もいらっしゃるそうです。
タクシーならではのメリットがあるからこそ、現在でもフェンダーミラー車両が採用されているのですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
次回タクシーに乗車される際にはぜひミラーの位置を見てみてください。
タクシーがフェンダーミラーを採用する新たな魅力に気づくかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。