タクシー広告の内容も変わってきている?
タクシー広告の内容も変わってきている?
小さな個室空間ともいえるタクシーの車内。
目的地に着くまでのあいだ、タクシー車内という「限られた空間」の中で
「人の目を気にすることなく」過ごすことができる貴重な時間・空間ともいえますね。
そんなタクシーの中で見ることができる広告にはある種の特徴があるようです。
広告の内容で多いもの
まずは「薄毛を治したい」「痩せたい」などの、あまり人には大っぴらに言えないような悩み(コンプレックス)に訴求する広告。
タクシーの中では誰の目も気にしなくていいので、お客さんはじっくり広告を見ることができます。
広告の内容が気になれば、その場でスマホなどを使って検索することも可能です。
また、葬儀関連や霊園・お墓の紹介広告などもよく掲出されている印象を受けます。
もちろん、タクシーは病院に乗り入れすることもよくありますので、「縁起が悪い」と敬遠されることも。
実際に掲出する際には掲出予定のデザインをタクシー会社に提出し、「掲出してよい」という了承を得る必要があります。
あとは歯科医院、とりわけインプラント治療といったちょっとお高めのサービス紹介広告などがよく見られます。
これは、タクシーに乗る人には高所得・富裕層の人が多いことに関係しています。
他にも富裕層をターゲットとした広告としては、不動産や有料老人ホームなども該当します。
タクシー車内の広告媒体としては主にリーフレット広告や映像広告などがありますが、
上記に挙げたような業種・サービスの広告がよく掲出されています。
広告の内容に変化が…??
ここ最近、とりわけこの1~2年間で掲出された広告の内容をみてみると、先ほど挙げたようなコンプレックス商材、
葬儀関係、単価の高い商材ももちろん掲出されているのですが、加えて企業の業務改善・効率化ツールや
人材系といった「BtoB商材」が増えてきた印象を受けます。タクシーにはビジネスマンも多く乗ることから
ビジネス層向けの広告も著しく増えてきたのだと思います。
もちろん、上記に挙げた商材以外にも、メーカーの商品紹介やイベント告知など「BtoC商材」も掲出されています。
プライベートな悩みからパブリックな(企業の)課題にまで訴求できるタクシー広告。
タクシーに乗車した際には、どんな広告が掲出されているか注目してみるのも面白そうです。