タクシー車両の特徴を解説!
タクシー車両の特徴を解説!
みなさんこんにちは。
今回はタクシー車両に注目します。
タクシー車両の特徴や歴史、多くのタクシーが採用している
トヨタ製のタクシー車両などについてお話ししようと思います。
タクシーはトヨタと日産が多い
タクシー会社に行くと、ほとんど「トヨタ車統一」もしくは「日産車統一」としている会社がほとんどです。
最近はトヨタの「ジャパンタクシー」というボックスタイプの車が増えてきました。
これはトヨタのシエンンタをベースに作られた車です。
セダンタイプのタクシー生産停止を受け、それに代わる新しいタクシー専用車として
トヨタが販売を開始したのが「ジャパンタクシー」になります。
タクシーは一般車とは違う?
タクシー車両と一般車両の違いは何だと思いますか?
タクシーにはメーターがついていますが、それだけが一般車との違いでしょうか?
それだけではありません!例えば燃料です。
タクシーの燃料はLPガスで、ガソリンではありません。普通のガソリンスタンドでは
LPガスは入れられないので、LPガススタンドでタクシーは燃料を補充しています。
そのため、一般のガソリンスタンドでタクシーを見かけることはまずありません。
LPガススタンド自体が珍しく、規模のあるタクシー会社では、自社でガススタンドを運営している会社もあります。
また、後部座席が少し広めに作られています。お客様を快適に乗せることができるようにという考えです。
さらに耐久性にも違いがあります。一般車は10万キロ走れば買い替え、といわれていますが、
タクシーは30万キロ以上走ることもあります。東京のタクシーは1日の営業で
300キロ走るといわれており、10万キロはあっという間に経過してしまいます。
日本タクシー業界と国産車タクシーの歴史
日本の初めてのタクシー会社は1912年に誕生しました。当初は欧米車を使用しての営業でした。
トヨタが初めて乗用車を作ったのが1936年、最初は欧米車に性能が劣っていることもあり、
タクシーとして使われることはほとんどありませんでした。
しかし50年代に入る頃には欧米車に遜色のない車が作られるようになったため、
少しずつ日本のタクシーの主流は国産車になっていきました。
当時の未舗装路の多かった環境に対応したタクシー専用車でした。
トヨタ製タクシー車両の歩み
トヨタは現在に至るまで、複数のタクシー専用車を作り続けてきました。
主にセダンタイプが多く、今でも多くの人がタクシーといって思い浮かぶイメージは、セダン型の車だと思います。
しかし、セダンのタクシー車製造・販売を停止。代わりにジャパンタクシーという今までにない形の車が誕生しました。
ジャパンタクシーはバリアフリーを取り入れた車で、車いすのままタクシーに乗れるという特徴を持っています。
また、訪日外国人が増えた昨今、体の大きな外国人にも好まれるようです。
ジャパンタクシーは全国で約5万台普及しています。日本のタクシーは全部で約25万、
およそ5分の1はジャパンタクシーになりました。その多くは都市部に集中しており、
まだ地方は中型・小型車の利用が多い状況ですが、それらが使えなくなったとき、
ジャパンタクシーを購入する会社も出てくるでしょう。
タクシー専用車じゃないとタクシーとして営業できないのか?
さて、今までタクシー専用車ばかりお伝えしていましたが、
実はタクシー専用車以外でもタクシーとして営業することは可能です。
タクシーに必要な「メーター」を積んでいればいいので、メーターを設置して
行灯をつければタクシー車として使用できます。
それでもタクシー会社がタクシー専用車を望むのは、耐久性・燃費・車両価格等を踏まえ、
一番いいのがタクシー専用車という結論になるためです。
最後に
いかがでしたか?
セダンが販売停止されて以降、ジャパンタクシーだけでなく、
シエンタ、プリウス等、一般車がタクシーとして使用されているパターンも見かけます。
中には高級車「レクサス」や「カムリ」もあるんですよ!
珍しい車があったら、ぜひ乗ってみてくださいね!