タクシー車両はどうやって作られる?
タクシー車両はどうやって作られる?
突然ですがみなさん、タクシーを思い浮かべてみてください。
車体のカラー、模様、車の形、行灯の形。
みなさんそれぞれ思い浮かぶものは違うかと思います。
タクシー車両は会社によって印象ががらりと変わります。
たとえば、東京無線といえば緑と黄色のカラー、日本交通は黄色のボディにオレンジライン…
このようにタクシー会社ごとに代名詞と言えるカラーが存在します。
さて、このようなタクシー車両はどうやって作られているのでしょうか?
ご存知の方も多いかと思いますが、タクシーの車両も元は一般的に販売されている車です。
一般車が架装されてタクシーになるわけですね。
今回は一般的な車からタクシー車両に変わる過程を簡単にご紹介します!
タクシーが架装される過程
今回はクラウンタクシーの架装過程を例に挙げて説明します。
はじめにボディのベースカラーのみ塗装された車両が納品され、
そこへ順に架装し、それぞれのタクシー仕様に仕上げています。
まずはラインを入れるためのマスキングテープでライン引きを行います。
(ちなみに、今、様々な色や柄で人気のマスキングテープの始まりは自動車などの工業製品だったのです。)
塗装がかからないように、その他の部分はビニールなどで覆います。
元のカラーが透けないように数回に分けて塗装を行います。
また塗装後は専用のヒーターで熱を加えて塗装を剥がれにくくします。
(熱を加えることでラッピング広告などを行ったときでも、元の塗装がはがれにくくなります。)
それから社名や無線番号等を入れて行灯を設置しタクシーの完成です。
タクシー会社によりますが、工場を持っている会社は整備担当が架装を行うことが多いようです。
皆さんのお近くにタクシー会社がありましたら覗いてみてはいかがでしょうか。
塗装前のレアなカラーのお車を見ることができるかもしれません。